残してあった絵本たち

古い絵本を整理しました。

こどもの頃の絵本が実家の倉庫に眠っていたのですが、機会あって取り出すことになりました。段ボール数箱にぎっしりと詰められた絵本を取りだし、一冊ずつ手にとってページをめくっていると、すっかり忘れていて思い出せない領域に入っていたはずのこどもの頃の記憶が、鮮明に、断片的に甦ります。

とても新鮮だったのは、日本の地方各地の昔ばなしのシリーズです。

本棚に並べられているその様は地味すぎる上に、こどもの手には大きすぎるこのシリーズ、こどもの頃、あまり好みではないと思いつつも、気が向くと時おり取り出しては広げていたのを思い出します。

大人になってから読んでみると、インパクトのある地方各地の方言の語りのみならず、その絵がとてもモダンでした。シリーズ中どれ一つとしてテイストの被る絵のものはなく、山姥が出てくるお話のものなど、大人の目から見ても表紙からして恐ろしさ全開です。

猿が独り言を言うお話の中の絵は、所々別のモノクロ写真を物語の内容の絵柄に切り取って水彩画の背景に貼り付けてあったりなどして、今見てもとても素敵な絵であったりします。

大人がこれを買い与えたいという気持ちと、うら淋しく感じつつ時おり手に取る幼少期の自分の両方の心情を得た気がして、感慨に浸ってしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*